良い天気!ちょっとお昼寝したのでお絵描きします 2011.04.24.
USTアーカイブ(05:48)
<それなり文字起こし>
朝、晴れていたのですが、午後、制作中は雨(雷?)が降っていたようです。
●「ソメイヨシノ」と「油絵」、(近代について)を考えてました。
桜の「ソメイヨシノ」は明治以降に日本で広まる桜で、言ってみれば「近代」の植物です。
その起源を追いかけた『桜が創った「日本」』(佐藤俊樹著、岩波新書)には、明治維新とともに脚光を浴びるようになったソメイヨシノがどのように日本の春を塗り替えていったか、そして、それがいかに「革命的」であったか、が書かれている。
ソメイヨシノは接ぎ木がしやすく、成長も速い。したがって大量生産にも向いている。そのため、誕生から100年も経たないうちに日本中を席捲し、桜全体の8割を占めるまでになった。ソメイヨシノは近代化を急ごうとする当時の日本人の経済と時間感覚にもマッチしたのである。
考えてみれば、日本の桜はソメイヨシノばかりではない。各地の大名が自慢の花を持ち寄った江戸では、250から300種類の桜を観賞できたという。種類が違えば、開花時期も異なる。そのため、当時の江戸では1ヵ月もの長きに渡り、人々は花見を楽しむことができた。
『日本人は「あたって砕けろ」の美意識に捉われていないか 桜の下で外国人に教わった「コスモポリタン」の精神』
油絵も明治に日本にやってきます。
日本で最初の国立美術学校「工部美術学校」が創立されたのは1876(明治9)年、ここで教えたイタリア人画家、アントニオ・フォンタネージは、絵具などの材料もヨーロッパから持ってきていました。
『油絵の理由展』
同じ明治に日本に広まるのですが、ソメイヨシノは日本の伝統美にようなイメージがあるような気がしました。
また、河鍋暁斎や月岡芳年も、伝統・古典のように一瞬見えますが、明治に活躍してるんですよね(構図や色は明治という感じがします)。つまり、「近代」なんですよね。
「近代とは何か?」の問いに対しての明確な回答は持ち合わせてないですが、僕は「近代」を突き抜けて「前近代・プレモダン」の日本の絵画性と接続したいなあと思うのです。