【Team Uttoco】さわってあーとせらぴー”感覚力をアゲよう!


Team Uttoco主催
舌で触って描く。手で触って描く。
目で触って画面を見ないで描くワークショップやります!

「さわってあーとせらぴー”感覚力をアゲよう!」
開催日時:2014年3月28日(金)15:00〜17:00
会場  :Outdoor Cafe 山小屋
     (上尾市菅谷2-86-3)

参加基本料金:
親子ペアで5,000円(受講料・材料・簡単な額装代・おやつ・お飲物付き)

※お子様につきましては、約2時間すわってきちんと講師のお話を聴く事ができて、ママ(パパ)や他のおともだちといっしょにお絵描きできるお子様であれば、年齢による制限はいたしません。
※お子様2人以上ご参加の場合はお1人につき1,500円の追加料金を申し受けます。ただし中学生以上のお子様および、お1人で参加の場合は3,000円になります。
【例】ママと小1のお子様で参加:5,000円
   ママと中1のお子様で参加:6,000円
   ママとパパのペアで参加:6,000円
   ママ・小1・年少のお子様で参加:6,500円
   ママ・小1・中1のお子様で参加:8,000円
   (お絵描きに参加しないお子様の同伴を希望される方は別途ご相談下さい)
※今回定員は6組様までとさせて頂きます。


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<ワークショップ手順>

0.初めに「普通」に見て描いてみよう。

1.舌で触って描いてみよう!
食べられるモノを口の中に入れてもらって画用紙に絵を描きます。

2.手で触って描いてみよう!
ものを見ないで触ってみて画用紙に絵を描きます。
袋の中や布で隠して小さなモノを入れて触って画用紙に絵を描きます。

3.目で触って描いてみよう!
画面を見ないで対象だけを見つめて絵を描きます。



<カリキュラムの解説>

「絵を描く」ということは「世界と出会う」ことです。

それは「自分を取り巻く自分以外のもの」と出会うことから始まります。花や虫や風景、様々な色や形などなど。
「他のもの」と出会うことがこの「世界への入口」となるわけです。
デッサンとは「対象を捉える」ことですが、それはまさしく「世界と出会う」ことです。

このワークショップは、絵の基本であるデッサンに対する僕なりの考え方、いわば「武盾一郎の藝術考」の実践でもあります。
こころにアプローチ。

では、プログラムの解説をしていきましょう。

まず、僕たちがまだヤツメウナギのような水棲動物だった頃を思い出してください。意識で思い出すことは不可能ですが生命の記憶としてきっと体内に宿っているはずですから。

まだ僕たちが水に暮らしてた頃、水と一緒に食べ物などを一気に口の中に入れて生きていました。生きているこの世界を体内に入れる器官は「口」だったのです。

それから何億年経ったのでしょうか、僕たちは陸に上がる決心をしました。移動する為に必要な手足が生じます。大地という未知の世界を手足で踏みしめます。そして食べ物にアプローチする為に舌が発達します。

このように僕たちの「世界との出会い」は「触わる」という直接的なことから始まりました。口で、舌で、手で、足で。
そしてまたどのくらい時が経ったのでしょう、僕たちは直立することにしました。遠くを見つめ、出会う世界は一気に広がります。そして両の手がこの上なく自由になりました。

僕たちは何億年もかけてこのような変化を経て、今、絵を描いています。

近接感覚から遠隔感覚への長い年月の感覚の流れ。それは僕たち個体の「世界との出会い方」と同様の過程をたどります。

僕たちヒトの個体も「世界との出会い」は口(舌)でした。
まだ目もよく開かない頃、まずはお母さんのおっぱいから「世界との出会い」は始まります。
赤ちゃんの頃はなんでも口に入れたり、畳などを舐め回したりしてましたよね。そうやって僕は世界と出会い、世界を知っていったのです。覚えてないけれど。
そして、言葉を覚え始める頃、「コレナーニ?」と指差します。
「口」から「手」に世界が広がって行き、ハイハイから立ちがって遠くが見えるようになり「目」の役割が大きくなっていきます。

デッサンとは「対象を捉える」ことですが、すでに「目」が前提となっています。

系統発生・個体発生の歴史をたどると、いずれも「目」という遠隔感覚を使う前に、「口(舌)」や「手(皮膚)」といった近接感覚で僕たちは対象を捉えていました。

このワークショップでは生命の何億年もの歴史と、自分の何(十)年の人生の歴史を追体験しながら、意識にはのぼらない記憶をたどりつつ、絵を描くことの原形を実践していきます。

楽しくお絵描きしていただけたら幸いです。

武 盾一郎