額送線譜

●2013年3月4日:依頼主の元に無事戻った額送線譜


武盾一郎(@Take_J)様に絵を描いていただきました。アトリエの棚にその絵を置きました。その絵を見ていると、まるで僕の中にあるもう一つの世界がそこに凝縮して存在しているかのような気がしてきます。とても素敵な体験です。本当にありがとうございました!
asosatoshi tumblrより


あなたの額を送ってください!
額に合わせた線譜を描いて、額装して返送いたします!


◆コンセプト

作品は「出来事」と「枠」で成立します。
絵を描く行為は「出来事」です。描く行為自体では作品にはなりません。
そこに「枠」を設定すると作品になります。どんな大きさの紙に描くか、そしてどのような額を選ぶか、どんな意図か、どんな場所で見せるか、なども「枠」に含まれることになります。
また、「枠を設定する行為自体を出来事にして、さらに枠を設定する」など、「出来事と枠」を「入れ子」にしていくことも可能です。


通常は「枠」もアーティスト本人が設定します。


『額送線譜』は「枠」を描き手が設定せずに、依頼主から送られて来る額を「枠」とします。


それはなぜか?


僕は新宿西口地下道段ボールハウス絵画、神戸被災地コンテナハウス・ペインティング、デザインフェスタオフィスビル・ペインティングなどの建築物や、持ち込まれた衣服や入れ物などの所有物に絵を描いてきました。
これらの場合、「枠」に相当するものは建物であるとか人の持ち物となります。


「枠」をアーティスト本人が決めずに外部に設定することによって、「場」や「人」と関わることになります。
「状況」や「人となり」を感じ取りながら制作するプロセスを経ます。


額のやり取りも含め、描き手と依頼主のコラボレーションによって成立する作品が、この『額送線譜』です。


完成後、額送線譜は依頼主とともに暮らして行きます。

『額送線譜』とともに幸せになりますように!



◆作品『@asosatoshiさんとの額送線譜』

2月15日〜3月4日までのプロセス


●2013年2月15日:Twitterで呼びかける。

なんと@asosatoshiさん反応がありました。本当に感謝です。
DMで住所や流れを確認。また、この一連の制作を公開することの承諾も頂きました。
速攻で額が送られてきました。


●2013年2月18日:額が届く。

明日から描き始めると言いつつも、描き始めたのは4日後です(笑)
どんな感じにしていくかと考えたり、テンションを上げて行ったり、心の準備が要ったのでしょう(笑)


●2013年2月22日:描き始める。


●2013年2月23日:描き進める。過程を見せる。


●2013年2月25日:制作過程。大分進んできました。


●2013年2月27日:ほぼ完成。

5日目ではなく6日目ですね。


●2013年3月1日


●2013年3月2日

無事に到着しますように!


●2013年3月4日:飾られた額送線譜


本日アトリエに武さん(@Take_J)に描いてもらった線譜が来ました。私の大切にしている右側の聖書と左側のスノーボールの教会に似ている建物が線譜にも描かれていて不思議な力を感じています。
http://tmblr.co/ZfCz8wfTDdmn
asosatoshi tumblrより

末永く幸せに暮らせますように!


あなたの額を送ってください!
額に合わせた線譜を描いて、額装して返送いたします!
お値段の目安は葉書サイズで「1万円+送料」です!