事務所の予定がなくなり葉書サイズ+名刺サイズ線譜制作午後の部@強風こたつアトリエ:2011.04.27.
USTアーカイブ(06:22)
<解説的文字起こし>
絵をぱっと見た時に物語を感じさせたいなあと思いながら描いてます。
「物語り」はストーリーがあるので「言葉」と「時間」があります。
「言葉(言語)」と「時間」の制約を受けないのが絵の特徴でもあります。
「物語り」を感じさせる世界にふわーっと入り込むのですが、「言葉」と「時間」からは解放されている絵を描きたいと思っています。
そのよう「絵」の1つの例が「曼荼羅」かも知れません。
「曼荼羅」とは、複数の要素がある秩序のもとに組み合わされ、全体として何らかの宗教的世界観を表したものと要約できるであろう。
「曼荼羅」Wikipediaより
「物語り」は「神話とファンタジー」が僕にとっての原型になります。
「神話・ファンタジー」はとかく暗喩に富んでいます。ストーリー(時間軸)を通して「記号」や「象徴」を形成していきます。
これら「暗喩」「記号」「象徴」は意味というか概念というか、「言葉(言語)」的分野の抽出物(柔らかな結晶のようなもの)だと僕は考えています。
僕は絵で感じさせる「物語り」から意味的な「暗喩」「記号」「象徴」を極力取り外したい、または曖昧にさせたいのです。
意味や言語的領域を極力絵に入れたくないのです。もっと感覚的で情緒的な音楽に包まれた時のような絵を描きたいのです。
そうすると完全に「抽象的なヴィジュアル」になってしまうのですが、そこに「物語り」を感じさせたいのです。